元気塾Blog

「できる医療」と「してもいい医療」は同じか

代理出産

1986年に日本で初めて、
4つ子を身ごもった女性への
減胎手術を公表した医師がいます。

諏訪マタニティ―クリニックの根津八紘院長です。

減胎手術って、ご存じですか?
胎児の数が多すぎて、
胎児の成長や出産に心配があるため、
早い時期に、そのうちいくつかの胎児を
死に至らしめる手術です。

さらに、
98年には提供された卵子による体外受精、
2001年には夫婦の受精卵を使い
第3者の女性に産んでもらう代理出産など、

関連学会による一時除名や
厳重注意の処分にも動じず、
国や学会に議論を投げかけてきた医師です。

減胎手術に関しては、
今、日本は条件つきで、認めています。

しかし、代理出産については、
今も、認めていません。

ところが、
2021年、子宮移植は容認されました。

これは実際に2022年7月に
アメリカで論文が発表されています。

2016年から21年までの5年間で
33人の女性が移植を受け、
19人が21人の子どもを出産したことから、
子宮移植が有効であった
というデータが報告されました。

もちろん、通常の臓器移植と同じように
免疫抑制剤を使って子宮を移植し、
無事出産が終わると
その子宮を摘出し、

その時点で、
免疫抑制剤はやめる、
ということなのだそうです。

うーん、唸ってしまいました。

まさに出産のために
子宮を別の人から移植し、
その後不要になったら、また摘出する。

なんともまぁ、ドライな
考え方だなぁと違和感を感じてしまいます。

もちろん、子宮は脳死移植の対象外なので、
これは生体移植、
生きている人の子宮を移植する、ということです。

子どもが欲しい、は生命の維持とは関係のない
いわば、人間の欲です。
そして欲とは果てしないものです。

その果てしない欲に
どこまで医療が関わるのか、

これはやはり、社会倫理的な議論を
もっと積み重ねる必要があるのではないか、
と感じます。

しかし、先に書いた根津医師の引退を悼む声は多く、
ある女性は、
3つ子を身ごもり、この減胎手術という方法がなければ、
全員を諦めることも考えた、
この病院があって、本当に良かった、と語ったそうです。

いつも患者を第一に考えてくれる医師だ、という声もありました。

難しい問題ですね。

あなたは、どう思いますか?

もっと知りたい・気になる記事はコチラ


コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

オススメ記事
  1. 登録されている記事はございません。
最近の記事
  1. オウム返し
  2. じゃがいも
  3. 丸木美術館
PAGE TOP