元気塾Blog

「みんなちがって」本当にいいのか

金子みすず

「みんなちがって、みんないい」
と書いたのは金子みすゞさん。

明治36年生まれの童謡詩人です。
20歳のころから童謡を書き始め、
約500編の詩を作り、
23歳で結婚、一女をもうけ、
なんと、26歳で服毒自殺をした方です。

夫からうつされた淋病を患い、その後離婚、
娘の親権をめぐって争うもかなわず、
絶望し自ら命を絶ちました。

「私と鈴と小鳥」の
のびやかで明るく優しい歌詞からは
想像できない、最期でした。

女癖が悪く、DVっぽかった夫は、
みすゞの才能や交友関係に嫉妬していたようで、
詩の投稿や、詩人仲間との文通さえ禁じていたようです。

詳しいことはわからないけれど、
みすゞの見ていた美しい世界と
夫が見ていた世界はあまりにも違い、
その違いが、生んだ悲劇かもしれない、

ふとそう思います。

人はみんな違う、
違うこと自体は悪ではありません。

「みんなちがって、みんないい」のです。
では、何が悪かったのか・・・・

「違う」ことが、対立や分断に終わらずに、
新たな価値を生み出すためには、
何が必要だったのだろうか、と考えます。

それはもしかしたら、
二人の未来や子どもについての
目指す方向が共有されていなかったから、
かもしれません。

もちろん、彼女が生きた大正の時代、
男女の在り方も今とは全く違うし、
同じに語れないことはよく、分かっています。

でも、
「この違い(あなたとわたしの価値観の違い)を前提に
私たちはどんな未来を作っていきたいのか」

こんな問いが、もしそこにあったとしたら・・・

もしかしたら、「違い」を統合することができたなら、
「違い」は初めて、新しい資源になったのかもしれない、

ふとそんな夢みたいなことを考えてしまいました。

私たちも仕事の上で、
価値観の違う人たちを
時に受け入れられずに、
排除したい思いにとらわれることがあります。

しかし、共通の目的に立ち返るとき、
どちらが正しいのか、という視点ではなく、
この違いを前提に、
私たちはどんな未来を作りたいと思っているのか、

そう考えてみると、
「違い」は豊かさや、発想のヒントや
たくさんの気づきの宝庫にさえ、
なるかもしれないのです。

「違い」を活かすために、
私たちがすべきことは、
未来に向けた「問い」を、
立てることではないでしょうか。

「私たちは、どこへ向かっているのだろうか」
「私たちは、本当はどんな関係でありたいのか」
「私たちは、この違いをどうしたら活かせるのだろうか」

来月9日はみすゞさんの命日です。
ご冥福を祈ります。

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