元気塾Blog

90歳にならないと見えないモノ

老人

辛くてしんどくて、もうこれ以上、一歩も動けない、
と限界を感じる時、
それでも、もう一息、頑張ろうと思えるとしたら、
その原動力は何でしょうか?

昔、仕事仲間にそんなことを
聴いてみたことがあります。

Aさんは「責任感」と答え、
Bさんは「達成感」と答え、
Cさんは「喜んでくれる家族の顔」
と、答えました。

人によって原動力って違います。

ふっと
『あなたに褒められたくて』
という高倉健さんの本を思い出しました。

ここでいう「あなた」とは母親のことなのですね。

あの高倉健さんが言うから
なんだかミスマッチな感じで
思わず笑ってしまいそうですが、

でも逆に
だからこそ、そこには
なにか真実があるようにも思えてきます。

人は本当に大切な人がいて
その人によくやったね、えらかったね、と褒めてもらえたら

そう思う人がたった一人でもいれば
自ら命を絶つこともないでしょう。

昔は
私も達成感だったり、使命感だったり
自分一人の中で帰結するような
原動力だった気がします。

でも、母が要介護5で認知症になり、
グループホームへ入っていた2年半の間、

母を、笑わせたい、よくやったね、と
良かった良かったと喜び合いたい、

母の笑顔が見たい、
って、それがあの頃の
原動力になっていたような気がします。

母は2019年の4月
ありがたいことに、コロナの騒ぎが始まる前に
86歳で亡くなりました。

私の今の原動力は何なのか、
と考えてみます。

誰の喜ぶ顔が見たいのだろう・・・

少なくとも、
自分だけの中で完結することはなく
きっと他者へと広がってゆく
誰かの笑顔のために、
頑張りたいと思うのだと気付きます。

おそらく、10年前には考えたこともなかった・・・

90歳まで生きてごらん、
そこまで生きないと
絶対にわからないことがあるから、
と、おっしゃったのは瀬戸内寂聴さん。

本当にそうだとしたら
90歳の時、
100歳の時、

今からは想像もできないような
思いが、
自分の中に生まれるのだとしたら

生きて、それを感じてみたい。

現在65歳を越えた人が
90歳まで生きる確率は
なんと、
男性で35%
女性で60%だそうです。

女性は3人に2人が90歳まで生きる時代。

あなたは
どんな希望を90歳に抱いていますか?

 

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