元気塾Blog

「遺伝子を設計する」ということ

精密発酵食品

2024年に精密発酵のこと、
書いたの覚えていますか?

乳牛を使わず、乳タンパクを作ったり、
それをもとにアイスクリームやチーズなどを作り、
アメリカでは、すでに販売されている、という話。

合成生物学という学問があるそうなんですが、
その理論を土台としているものが精密発酵です。

精密発酵とは、簡単に言うと、
人間の欲しいタンパク質を
作るための遺伝子情報を設計し、

酵母や微生物にその遺伝情報を入れる、
微生物を発酵タンクで培養、
微生物に目的のたんぱく質を作ってもらう、
それを取り出し、食品原料にする、

こういう流れになります。

簡単に言えば、
牛はいないけれど、牛のミルクを作れる、
ということです。

遺伝子組換えどころじゃない、
遺伝子設計を人工的に作る、という
考えてみると、かなり怖い代物です。

2024年に、書いたのは、
この精密発酵という技術を用いた
チョコレートをJALが機内サービスで出した、
という記事でした。

その後、JALはこのサービスを
撤回していたことが分かりました。

日本消費者連盟が公開質問状を出しており、
それに対する回答を24年11月に出していました。

「お客さまよりご懸念のお声をいただいたことから、
2024年10月8日から搭載を中止しているため、
現在弊社便では提供しておりません。」との回答でした。

2024年、日本の国として、
精密発酵食品をどう扱っているのか、
規制はない、と書いていました。

実際には、現在、
精密発酵そのものを規制する法律はありませんが、
これまでの、遺伝子組換え食品と同じく、
それぞれの食品、または商品に対して、
既存の安全性審査の仕組みにしたがう、
という状況です。

ただし、2025年3月時点で
市販されている精密発酵食品は、一例もありません。

ちょっとホッとしました。

海外の状況を見て見ると、
アメリカはOKで、
ジャンジャン商品化を進めています。

イギリスは慎重に安全性を検討しています。

2025年11月4件の申請がありましたが、
データ不足ということで、
現時点では安全性を十分確認できない、
というケースがあったようです。

日本では、味の素をはじめとして、
たくさんの企業が精密発酵の研究をしています。

NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
が、研究を支援し、
莫大な国のお金が使われています。

国が打ち出しているフードテックの一部として、
この精密発酵も、商品化に向けた技術開発と
制度作りが、着々と進んでいる、という感じでしょうか。

さて、遺伝子を設計する、という発想、
あなたは、どう感じますか?

新しい動きに、
今後も注目していきたいものです。

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