3年ほど前に、マイクロプラの事で、
いわゆる包装紙やストローが問題ではなく、
犯人はタイヤでした、って話を書きました。
ドイツのフラウンホーファー研究所によると
マイクロプラスチックの全体の排出量は
1人あたり年間2500g程度で
その内訳は
タイヤ摩耗塵が1228gで断然トップです。
その次に、廃棄物漏洩、摩耗アスファルト、
プラスチックペレット損失、人工芝からの流出
などと続きますが、
摩耗アスファルトや、人工芝は廃タイヤから作られています。
そのタイヤに含まれている6PPDという
酸化防止剤があります。
これ自体は毒性を持たないのに、
それが大気中のオゾンと反応し、
6PPDキノンという物質に変わると、
たちまち、高い毒性を持つことが分かった、という記事でした。
さて、今年の9月、
この6PPDが生体内でどう動くのか、を
可視化できるようになった、という研究が出ました。
生きたマウスに6PPDを経口投与すると、
20分以内に肝臓に到達して、
アルブミンと結合する様子を可視化することができたのです。
この研究の社会的背景として、こういうことをあげていました。
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6PPDや6PPD-Qは、タイヤ摩耗粉塵に含まれるほか、
大気、水、底質(河川や海などの水底に堆積した泥や有機物など)
など広く環境中から検出されており、
特に6PPD-Qについては、一部のサケやマスなどの魚類に対する
深刻な毒性が報告されています。
マイクロプラスチックのうちタイヤ摩耗粉塵は、
環境中への流出量が多いと考えられていますが、
特に都市部ではこれが河川に流入することで
魚類の大量死を引き起こすことも指摘されています。
また、食物連鎖により生体に取り込まれた6PPDや6PPD-Qが、
動物やヒトの体内でどのように蓄積し作用を引き起こすのか、
といった実態の解明は十分に進んでいません。
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https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2026/pr20260928/pr20260928.html?utm_source=chatgpt.com
さて、2026年、
MPは私たちの血液、胎盤、生殖組織、便、肺、脳など
さまざまなところから検出されています。
そして、タイヤの話を聞くと、
MPだけの問題じゃなく、
それに付着、もしくは含まれる化学物質の影響も
考えていかねばならない、ということです。
タイヤ粒子からは、実際に6PPDなど
43種類の化学物質が検出されています。
これらの化学物質が環境の中で
時間とともに変化したり、
水中に溶けだしたりして、
魚などの生物に影響を及ぼすことが
実際に確かめられ始めています。
私たち人間は、なんということをしてきたのだろう、
車という便利な道具を作ったけれど、
そしてそれは確かに生活を支えてきたけれど、
そのタイヤというありふれたものから、
予想もしていなかった環境負荷が出てきた、ということ。
これは、ちょっと襟を正す必要がある、
と感じました。
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