今年6月13日
「食べものから”共(コモン)”を考える」
という講演が京都であったそうです。
聞きたかったなぁ~
というのは、演者が
『食べものから学ぶ現代社会』の著者、
平賀緑さんだったからです。
彼女は、食用油と資本主義経済の関係を研究している方で、
ロンドン市立大学で食料栄養政策の修士を
京都大学で経済博士を取得されているという
なんともステキな女性です。
実は2年ほど前、
彼女が書いた上の本を読み、
とても衝撃を受けた覚えがありました。
経済音痴を自称している私にとって、
ハードルの高いはずの本でしたが、
一応、岩波ジュニア新書という、
高校生くらいを対象にしている本だからと、
恐る恐る、読み始めたのですが、
これが、凄かったのです。
食べものを作っている農家が
一番飢えているという、カラクリが
みごとに見えてきました。
現在のグローバルな農業・食料システムが
地球を破壊し続けている、
という彼女の警告が
恐ろしいほど胸に迫ってきたのです。
現代は、農地も食料の価格も、
短期的にお金を増やすための投機の対象となり、
マネーゲームの駒になっていると言います。
そう言えば、
アメリカで最も農地を多く持っている人は
ビル・ゲイツさんだそうです。
もちろん、ビル・ゲイツさんが農業を
するワケではありません。
農地が投資になる、と見込んでいる、ということ。
また、戦争によってウクライナから小麦が輸出されず、
供給量が減ったため小麦価格が高騰した、
と、言われていますが、
そうではないと、彼女は言います。
開戦の直後に価格が高騰したのは、
これから小麦の価格が上がるだろうからと
投機的な動機で取引されたことが、
大きな要因なのだ、と。
現在、小麦の価格を決める
シカゴなどの商品取引所で、
小麦の先物取引をしている9割以上は、
農業にも食品にも
まったく関係のない機関投資家たちだからです。
平賀さんは、これからの経済の課題を
成長ではなく「格差」であると仰っていました。
「農業を存続させるための施策は重要だが、
産業としての農業が生き延びることと、
誰一人取り残さず、まともな食生活を保証することは、
イコールではない」
その言葉が響きました。
今の国が舵を取ろうとしている方向は
産業としての農業を生かす方向、
それも大企業化し、機械化し、
零細な農家を切り捨てる方向です。
そうではなく、
「小さく分散して、主体的に考え、動き始める」
ことが大事だと書かれていました。
その平賀緑さんが、今年4月に
3冊目の岩波ジュニア新書、
『お金儲けしない経済学
食べものから考える<共(コモン)>のしくみ』
を出版されていました。
お金儲けをしない経済学??
ざっと目次を見ると、
1章 家事はなぜ無償なのか、
とあり、
あ~~~、我が家にあって
でも、積読になってた1冊を思い出しました。
『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』
カトリーン・マルサル著。
心に触れるものがあって、購入したはずなのに、
積読・・・・・
でも、また今、平賀緑さんの本から
繋がっているかも、と
急き立てられるような心の泡立ちがあって、
どちらも、今すぐ読もう、と決意しました。
食べものと経済、
本当はどちらも私たちの健康に
直結しているものですよね。
しっかり読んだら、
またご報告します。
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