元気塾Blog

ただ聞いているだけではダメな理由

傾聴

対話を学び始めた人に、
聞くことと話すこと、どっちが好き、または得意?
と、聞くことがあります。

ほとんどの人は、
聞くこと、と答えるのです。

そして、学び始め、学び続けていると、
聞くことって、こんなに難しいとは思わなかった、
と感じる人が増えていきます。

おもしろいですね。

話すことが苦手だというひとは、
ただ、黙って相手の言うことを聞いているほうが楽、
みたいな思い込みがあるのかもしれません。

しかし、例えばご夫婦で、カップルで、
対立状態にある時、聞くという行動は
とっても難しいことです。

ただ、黙って聞いているだけで、
相手は満足しないケースが多いからです。

「え、あなたはどう思っているの?」
「ちゃんと、聞いているの??」
「分かっている?私の気持ち」

などと言う言葉が返って来た時、
相手は、聞かれていない、と感じているのです。

自分としては、聞いているつもり、なのに。

相手の話を聴くことの大切な要素に、
聴いていることを、相手に伝える、というのがあります。
相槌や頷き、それで?と続きを促す言葉、
そういった小さなリアクションが、
聴いていますよ、と伝えているわけです。

いくら一生懸命聞いているつもりでも、
それが相手に伝わるかどうかは、別問題です。

相手が言ったことへの理解、
それに対する共感だったり疑問など、
リアクションして初めて、
相手は、ちゃんと聴いてもらっていると、感じるわけです。

100通りの相槌が打てないとダメ、と仰った方もいました。
わかったのか、わからないのか、
相槌によって、相手に伝わるものが変わる、ということですね。

相手の立場になって聴くことの大切さも良く言われますよね、
しかしそれも、相手の立場になって聴いているよ、が
伝わらないと意味がないのです。

先ほどのような反発を受けてしまうとしたら、
聴いていることの、伝え方に問題があるのかもしれません。

つまり、対話とは、話すだけ、聞くだけではダメだ、ということです。
特に対立し、険悪になった場合、
相手の立場に立って聴くスキルが必要です。

2026年6月、カナダで対立した若いカップル178組の
10分間の会話をもとに、
その二人の間に何が流れているか、を分析をしています。
・相手の話に注意を向けているか
・相手が話す余地をつくっているか
・相手の考えを理解し、認める様子があるか
・会話の雰囲気や感情の表し方はどうか
・相手の人格や、その人らしさを尊重しているか

視点取得という言葉があるそうですが、
相手の視点でものが見えているかどうか、
しかも、それを相手に伝えているかどうか、

この評価が高いカップルほど、
互いの満足度が高かったという研究なんだけど、
当たり前と言えば、当たり前ですよね。

でもその当たり前のことが、なかなかできない、
日本では今や、
3組に1組が離婚する、という高い確率になっているのも、
そのあたりに問題があるのかもしれません。

夫婦やカップルでなくても、
職場でも、立場や考えの違いから
対立することは、日常茶飯事でしょう。
その時、
相手の立場に立った聞き方、
リアクションを伝えられているかどうか、

相手の考えを理解することと、
同調することの違いを
きちんと分けて考えているかどうか、

対話力は、今後、ますます
必要なヒューマンスキル、と言えそうです。

言いたいこと言えてますか?
相手の言いたいこと、聴けてますか?
伝わっていますか?

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