元気塾Blog

過酷なお仕事 〜地元から〜

医療

医師不足

じわじわと医師不足のニュースが。
昨年11月に地元、香川では県立病院の勤務医が
残業2000時間越えという
超過勤務があったという報道がありました。

もちろん労働基準法に基づく法定労働時間
(1日8時間、週40時間)
というのがあるわけですが、

それを超えて
時間外労働を可能にする労使協定
(36(サブロク)協定)
というものがあります。

 

県によると、中央、白鳥、丸亀の3県立病院の36協定は
「月45時間、年360時間」が原則。
特別条項で中央、白鳥は
「月100時間を6回を限度に、年800時間」
丸亀は「月70時間を3回を限度に、年480時間」
を上限としていました。

しかし、この上限をも超えて働いていた
ということになります。

原因は医師不足!

地方から
じわじわと医師不足が深刻な問題になりつつあります。

医師

埼玉も深刻な医師不足

埼玉の現状は相当に深刻です。
医療の必要性が高くなる75歳以上の人口1千人に対し、
病院に勤務するような
60歳未満の医師数は首都圏で最低です。
2015年の10・6人が、
25年には7・0人に減り、
その後も減っていくといいます。
(朝日新聞2017年10月14日)

厚労省は、医師が少ない地方での勤務経験医にキャリア認定を出し、
優遇を図ることで、地方の勤務医を増やすという施策を
今年の通常国会に医療法の改正案として出す方針です。

医師の過労死自殺

確かに
医師の過労自殺という問題が起きるほど
過酷な労働環境なのですね・・・

地方のある総合病院で
産科医が二人しかいない現場で
産婦人科部長を務めていた医師がうつ病は発症し、自殺。
この間、平均時間外労働が80時間あり、
6ヶ月の間、2週間以上の連続勤務が5回もあったといいます。

80時間は過労死ラインと言われています。
何故、こんな悲劇が起きるのか・・・。

病院は多いが、医師は少ない現状

日本は今、病院の数は8000近くあり
世界的にみても人口割合で、多いほうです。
しかし、医師の数は人口1000人に対して2.3人で
オーストラリアの5人に比べて半分ほど。
OECD加盟国35カ国の中でも
30番目という少なさです。
厚労省のまとめから
2010年から2015年までの5年間
285人の医療関係者が労災認定を受けました。
この内、過労死認定されたのが47人。
医師の過労死は11人でした。

医療を受ける必要のある人たちのための医療

医師不足 ⇒医師の過剰労働
医療を受ける環境の劣悪化
長時間待ちの3分診療など医療の質の低下
負のスパイラル、というわけです。

本当に医療を受けるべき人が
十分に良質な医療を受けられるような環境にするためにも
受けなくていい人が病院やクスリを頼るべきでない、という
当たり前のことを私たちは言い続けています。

風邪を治すクスリはありません。
風邪を治す医者はいません。

って、ご存じでしたか?

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